設計用具 温故知新 その1

今月は道路設計をする際に使用していた青焼きを紹介します。
懐かしいと感じる方や聞きなれない方もいるかと思います。
私は初めて聞いた単語だったのでどんなものなのかを調べてみました。

設計

写真の様な青焼き機(ジアゾ式複写機)を使い図面を作成するそうです。

青焼きはトレースペーパに書いた原図を感光紙に重ね光を当て、感光剤を利用し線や文字など光を透さない部分とその他の部分に分かれます、その後定着液に浸すと科学反応により青い線が浮かび上がります。

実際に青焼きをした事がある先輩にお話を伺ってみると、定着液はアンモニアなのでツーンとする匂いがするらしく大変だったそうです。

今ではCADで図面を作成し、そのデータを納品しますが、当時の成果品は、報告書、図面、計算書等を青焼きし、製本するスタイルだったそうです。

専門でそれらを請け負う印刷会社さんも沢山あり、毎日何度も会社に足を運んでもらっては、図面や書類を青焼きし、取引先に届けたり、送ったりという光景があったそうです。

今後もし機会があれば私も青焼きに挑戦してみたいと思いました。